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プードルの繁殖・不妊手術

繁殖を考えるその前に

「繁殖」をどう考えていますか?

愛犬で繁殖を考えている方は少なくないと思います。

「昔から犬は安産だと言われているし」
「メスに生まれたからには一度は出産させてあげたいから」
「うちのコはチャンピオンの子孫で血統優秀だから」
「友達が仔犬を欲しがっているから」「子供の情操教育に」
「たまたま知人のところにプードルのオス(メス)がいるから」・・・等々、
仔犬を産ませることをラフに考えていませんか?

しかし繁殖はとてもシビアなものです。
命を生み出すことには、たくさんの知識や責任が伴ってきます。

昨今、愛犬の出産記録を楽しく綴るHPを多々見掛けるようになりました。
しかし、出産に至るまでの経緯(遺伝性疾患の検査についてや相手選び等々)や、里親探しの苦労など、 一番肝心で地味に労を要する部分を綴っているHPは殆どありません。 これも「犬の出産はお手軽で楽しい」と思わせる一因でしょうか。

どうして仔犬を産ませたいのか、繁殖とはどう言うものなのか、
もう一度立ち止まってよく考えてください。

考えるべき問題

愛犬は繁殖に適した健全な個体なのか、
胸を張って送り出せる可愛く健全な仔犬を生み出せるのか、
仔犬を飼養する十分な環境、時間、収入はあるのか、
生まれた仔犬はどうするのか、
責任を持って生まれた仔犬の里親を探せるのか・・・等々、
考えるべき問題はたくさんあります。

ここ何年かで大ブームとなったトイ・プードルは乱繁殖が顕著で、 スタンダード(犬種標準)から大きく外れていたり、疾患を持つ個体は少なくありません。 また、需要も落ち着き、供給過多で売れ残る犬も増えています。 プードルで儲けられる時期は終わっているのです。 人に譲渡しようと考えた場合、あなたが産ませた仔犬が路頭に迷うこともあり得るのです。

繁殖について参考になるサイト

繁殖について考える
繁殖する前に考えるべき事柄と避妊・去勢手術について
プードルの遺伝性疾患等について

以上はプードルについて造詣の深い羽生さんのサイト内コンテンツです。
繁殖したいと考える方は一読されることをおすすめします。
繁殖と併せて考えたい、遺伝性疾患についてのお勉強もしてくださいね。

不妊手術について

不妊手術とは、オスは睾丸(精巣)を摘出することを、メスは卵巣及び子宮を摘出することを指します。

健康なカラダにメスを入れるのですから、 不妊手術を受けるか否か悩める飼い主さんは多いことと思います。 第三者の意見として、「メリットはとても大きい」とは言えるものの、 悩む気持ちもわかるだけに気軽に背中を押せるものではありません。 飼い主自身が愛犬のためによく考え、納得の行く結論を出してください。

「不妊手術」が正しい言い方なのですが、 一般的にオスは「去勢手術」、メスは「避妊手術」と呼ばれることが多いので、 ここではそちらの言葉で分けてお話しします。

去勢手術について

睾丸(精巣)を摘出する手術です。
開腹もなく短時間で終了する手術なので、麻酔時間も短く、即日退院出来る獣医さんがほとんどです。 →停留睾丸の場合

発情前に行うと、メリットはより大きいと言われています。

去勢手術のメリット

(1)、ストレスからの解放

本能的にオスはなわばりを主張したがるため、個体差もありますが、 他犬(特に未去勢オス)に対して緊張を強いられる場面が多々あります。
オス同士のケンカも、このなわばり本能によって起こりがちです。

去勢手術はこれらオスの本能を鎮めるのに有効なので、結果的にストレスから解放されます。

(2)、性的行動の抑制

オスは発情中のメスのニオイを嗅ぐことにより、発情が誘発されます。(言うなればオスに発情期はありません) オスは周囲3kmのメスのニオイを嗅ぎとると言われています。 (マリリンに逢いたいが有名な逸話ですね^^;) 飼い主の制止の声を聞かなくなったり、交尾出来なければストレスにもなります。

また、乗りかかる(マウンティング)、かぎまわる、なめまわす、落ち着かない、 などといった過剰な性的行動も、去勢により抑制出来ます。

(4)、マーキングの軽減

マーキングを始める前に去勢することで、大きな効果が期待できます。
既にマーキングを始めてしまった成犬でも、 去勢により本能的なマーキング欲は大分軽減されるので、 補助的にトレーニングを積めば抑止もそう難しいことではないと思われます。

(5)、オス特有の疾病予防、または軽減

・精巣ガン
・良性前立腺過形成
・急性及び慢性前立腺炎、前立腺膿瘍
・肛門周囲腺腫
・精巣炎
・会陰ヘルニア
・性器腫瘍
・臓器の絞扼を引き起こす可能性のある鼠径ヘルニア

去勢手術のデメリット

個体差ですが、ホルモンバランスの関係で太りやすくなることがあります。
食餌の管理と十分な運動を心掛ければ問題ありません。
稀にアレルギー症状が出ることもあります。

また、去勢されたオスは未去勢オスにモテモテになるので、 ドッグランなどで追い回されることも・・・ (そんな時は相手の飼い主さんにキッパリ「迷惑」であることを告げ、愛犬を守ってやりましょう)

停留睾丸の場合

停留睾丸とは、睾丸が腹部に入り込み、定位置に降りてこない状態を指します。 この場合の去勢手術は通常と異なり、開腹手術を要します。

睾丸は低温を保つために外部についているものですが、 これが内部(腹部)にあっては体温であたためられてしまいます。 そのため腫瘍化しやすく、開腹手術で取り除くことが一般的に勧められています。

どこに入り込んでいるかすぐわかれば良いのですが、わからない場合はその分手術に時間を要します。 それは獣医の経験と勘次第・・・などと言いますから、 停留睾丸の手術を得意とする腕の良い獣医さんを探してみてください。

避妊手術について

卵巣と子宮を摘出する手術です。

メスは大体生後約6〜15ヶ月齢で発情(シーズン/ヒート)が始まり、半年〜10ケ月おきに一生涯続きます。 避妊手術を行うとこの発情がなくなり、妊娠することがなくなります。

発情を迎える前に行うと、メリットはより大きいと言われています。

避妊手術のメリット

(1)、ストレスからの解放

発情中はストレスを伴うことが多々あります。
気分が落ち込み寝込んでしまうコもいますし、 オス犬からの誘惑も多くそれがストレスになることもあります。 発情中とその前後1〜2週間はお散歩を避ける飼い主さんも多いでしょう。
避妊手術はそれらをなくし、毎日楽しくお散歩できるようになります。

(2)、落ち着いた犬に

稀にメス同士でケンカしてしまったり、マーキングをするオス顔負けのメス犬がいますが、 オス同様、不妊手術をすることで落ち着いた犬になり、それらを抑制することができます。

(3)、メス特有の疾病予防、または軽減

・乳ガン
・嚢胞性子宮内膜過形成及び子宮蓄膿症
・偽妊娠
・乳腺炎(偽妊娠に付随するもの)
・可移植性性器肉腫
・卵巣及び子宮腫瘍
・嚢胞性卵巣及び発情ホルモン過剰症
・慢性子宮内膜炎
・膣過形成及び膣脱
・子宮捻転もしくは子宮脱

避妊手術のデメリット

個体差ですが、ホルモンバランスの関係で太りやすくなることがあります。
食餌の管理と十分な運動を心掛ければ問題ありません。
また、稀にアレルギー症状が出ることもあります。

あとがき

繁殖や不妊手術には色んな見解があるため、とてもデリケートな話題だと思っています。 このコンテンツを書こうと思った際、どう書こうか、何を伝えるべきか、とても悩み、 正直何度も止めようかとも思いました。
そんな経緯から色んなことを配慮して書き綴ったつもりですが、 どうしても個人的に偏った意見や表現は避けられませんでした。どうかご容赦ください。 「プードルネットワークの考え方」と思ってくださると幸甚です。

このページは直接リンクいただいてかまいません。(と言うか全ページOKですが) ご賛同いただける方が少しでも増えてくださればとても嬉しく思います。

お気付きの点がございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
【スタッフ一同】

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